渓流足袋・鮎足袋(鮎タビ)

渓流足袋・鮎足袋(鮎タビ)
Keiryu-Tabi(Tabi to use for fishing)



渓流足袋・鮎足袋
ボケてますが、渓流足袋です


  渓流足袋は、“足袋”といっても、普通の足袋とは全く違う物で、釣具屋などで売られている 釣り用の履物のことである。ウエットスーツのような素材(クロロプレンというのでしょうか? )でできており、水の中や石が苔生しているようなところでも滑らないように、底にフェルトが 貼られているもので、その上にスパイクがついているものもある。鮎釣り、渓流釣りや、沢登り 、川遊びといった、川の中に入る際に使用されるもののため、鮎足袋、渓流足袋、沢足袋などと 呼ばれる。釣り具屋さんでは、“足袋”ではなく、“タビ”と表現されていることが多く、釣り 好きの方の場合、“タビ”と聞くと布の足袋よりこちらが先に思い浮かぶという方もいるだろう。 (※1)
 1960年代頃までは、鮎釣り、渓流釣り、沢登りといえば、水の中や岩場での滑り止め として、足袋や地下足袋を履いた上にその上にさらに草鞋を履き、川に入るのが一般的であった 。滑りにくさという点では現在でもこの方法が一番よいと言われているが、消耗品である草鞋 (※2)が年々入手困難になる上に、草鞋の履き方が複雑で、履くのに手間が掛かったり 上手に履けず効果がないといった場合が多くなり、もっと手軽な履き物として、底にフェルトが貼 られた渓流足袋が開発された。現在では、靴タイプの渓流用ウエーディングシューズが開発されて いるため、渓流釣りや沢登りには多く使用されるようだが、鮎釣りには何故だか現在でも渓流足袋 が使用されることが多い。

渓流足袋。上から
渓流足袋の底。フェルト貼りですね
上からよく見ると、親指の部分が分かれているのが分かります
底がフェルトになっているのがわかりますか?
見ただけでは足袋形状かどうか分かりません
このようにフェルト貼りですが、小さい銀色部分がスパイクです

 渓流足袋は、外側から見て指が分かれているものは少なく、内側で親指と他の指が分かれている。 また、親指の部分が分かれていないものもあり、それぞれ先丸、先割(もしくは中割)と表現され ている。この渓流足袋には、ウエットスーツ(※3)と同様、足袋の中に水が入 り、その水が温まり保温できるようになっている。また、ウエーダーと呼ばれる、胴から下、靴ま でを一体化し、完全に水が入らないようになった、ウエットスーツの下半分に渓流足袋を合わせた ようなものもある。(※4)その靴部分にも、渓流足袋と同じ形のものが多く使わ れている。またその他、見た目は長靴のような形をしていても、中で親指と他の指が分かれている ものもある。このように、親指と他の指が分かれているものが多いのは、流れのある川に入るとき 、足袋の特徴である踏ん張り易さを利用し、安定性を確保できるためと言われている。


指が分かれているタイプのもの

 その他に、磯足袋という防水加工がされたスパイク足袋のようなものもある。昔は海釣りや、海 岸付近の遊び、調査にも転倒防止のために、このような足袋を使用していたと言われている。現在 磯足袋は、海岸付近での遊びや調査に使用される事もあるが、多くは長靴やスパイクつきの長靴に 取って代わられている。ちなみに釣り人の場合スパイク付きの長靴のことを指して、“磯足袋”と 呼ぶ場合もあるようだ。
 また最近、沢登り用の靴として、“サワタビ”と呼ばれる商品が発売されている。この品は、 ネオプレンと呼ばれる素材で作られており、“サワーサンダル”という商品と併せることで、“地 下足袋と草鞋履き”のように滑りにくく、しかも履きやすく耐久性がある設計となっている。

※1 このページでは、名称を渓流足袋に統一しています
※2 渓流で草鞋を使用すると、一度使用するだけで駄目になってしまうそうです。つまり消耗品…
※3 ご存知かとは思いますが、ウエットスーツとは、ダイビングやサーフィン始め、水の中 に入る際着用する服(?)のことです。
※4 このタイプのウエーダーは、流れのある川に入る際に多く使用されているようですが、そ の他に、海の漁師さんが使用するような、胴までのエプロンに長靴が一体化したようなタイプもあ ります。

※注 私はは釣りをほとんどやったことがなく、当然渓流足袋も使用したことが無い為 (いや、一度ありますが川の調査の際、しかも草履がダメになって貸してもらってですから (^_^;、何かしら間違っている可能性が非常に高いです。間違えを発見されましたら、よろしけ ればメールにてご指摘ください。



             
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