礼装の際の白足袋
女性の足袋と言えば、普段着としての着物においても柄足袋が普及してきたとはいえ、まだまだ白
足袋のイメージですが(もっとも普段着の着物は…)礼装の足袋ともなると、もはや“白足袋に限
る!”と言っても過言ではありません。結婚式、成人式、葬式等、礼装を必要とする場面にはすべ
て白足袋を用います。鞐の無い足袋ソックスでなく、キャラコのような一寸高めの“本物の”足袋
を使用した方が礼装用として適切です。特別な礼装用として、絹である羽二重で作られた足袋もあ
ります。また葬式には、地域によって男性の場合黒足袋を用いるところもあるようですが、女性の
場合、黒足袋を使うということは聞きません。これは、日本では昔から、白が礼装(ハレ着)とし
て用いられてきたからだと思われます。(ハレ着に関して詳しくは後日)
また、祭衣装も“神聖な礼装”であることには変わらず、白足袋も多く用いられていますが
、祭の場合、その祭の由来や地域の伝統により、色足袋や地下足袋も多く使用されています。祭の
足袋に関しては、“祭と足袋”をご覧ください。祭をもてなす(迎える?)側の場合は、礼装をし
なければならないので、基本的に白足袋を用います。
茶席の足袋
“茶席には着物で参加”というのがイメージとしてありますが、この場合、足袋は白足袋を
用います。基本的に、化繊でなく木綿の足袋を用います。ここで気をつけるのは、清浄を主とする
茶道、畳も清浄なものとして捉えられていますから、道中に履いてくる足袋の他に、必ず茶席用の
清潔な足袋をもう一足用意し、茶室に入る前に、寄付、もしくは待合と呼ばれるところで足袋を履
き替えます。替えの足袋を持ち歩くための“足袋入れ”という袋もあります。どうしても替えの足
袋がない!といった特殊な事情の場合は足袋カバーを上から履き、茶室に入る前に足袋カバーをと
るという方法もありますが、書籍などでは足袋を替える方が薦められており、そうした方が無難で
す。ちなみに、着物を着慣れない方は、足袋を履き替えようとして屈んだ時に着崩れてしまう可能
性があるので注意が必要です。また、洋服で茶席に参加する場合も、白い靴下を用い、茶室に入る
前に清潔なものと履き替えます。
結婚式と足袋
結婚式にも、着物を着る人は全員白足袋を用います。その際、参列者の方は白木綿(キャラ
コ等、化繊の場合もあり)の足袋を用いるのに対し、花嫁になる方は、多くの場合最高礼装である
羽二重の足袋を使用します。しかし現在では、羽二重の足袋は結婚式以外ではほとんど用いなくな
ってしまったために、たった1回のために非常に高価な羽二重足袋を用いるのは…という合理的な
考え方が広まっているのか、白木綿や化繊の足袋ですませてしまうことも多いようです。
また、最近の着物ブームにより、結婚式にレトロ着物で参加される方も増えてきたのではな
いでしょうか。この場合は、レトロ着物に合わせて柄足袋や足袋風ソックスを使用される方もある
かと思います。しかし親しい友人や親戚の間の、内輪だけで行われる披露宴やパーティーの場合は
それでもいいかとは思いますが、ある程度形式ばった会に参加する場合は、他の参加者の方から白
い目で見られることもありますから、礼装に白足袋という組み合わせにした方が無難です。
成人式・卒業式と足袋
最近は卒業式には袴姿で、成人式には振袖姿で参加される女性が非常に多くなりました。こ
の場合、大抵の方は白足袋を履いていますが、中には色足袋や足袋ソックスで参加される方もい
らっしゃるようです。もちろん自身の思い出に自分の一番気に入った格好をするのが一番ですが、
本来的には卒業式や成人式は、各自治体や学校によって開催される公的行事ですし、卒業式や成人
式は人生の節目であり、本来は一番の礼装で参加すべきものですから、白足袋を履いて、色足袋は
他の機会にとっておいた方がいいでしょう。
また、ブーツに袴姿で卒業式に参加される方も多いですね。この場合、履きなれない“足袋
”なんてものは履かずに、靴下などで済ませられる方も多いようです。ブーツを脱がない場合はそ
れでもちろん十分ですが、卒業式の後、そのまま打ち上げに参加!会場は和室!となった場合、着
物に靴下では“?”ということになってしまいますから、後の予定によっては、ブーツでも足袋を
履いた方が無難です。
白足袋と足袋の汚れ
足袋は靴下と違い草履履きのため、汚れがつきやすく、また足袋は着物姿のアクセントでも
あるため、ついた汚れは非常に目立ちます。雨の日は泥汚れがつきやすいため、特に注意が必要で
す。そこで、結婚式など何かの催しに参加するため白足袋を履く場合には、催しに参加する前に足
袋を履きかえることができるよう、替えの白足袋を用意するといいでしょう。足袋に汚れがつかな
いようにするための“足袋カバー”というものもあります。足袋カバーというものは、足袋を履い
た上にもう1枚上から被せるもので、大抵化繊の伸びる素材で作られたものです。
また、車を運転して向かう場合には、草履履きで車を運転するとどうしてもかかと部分が汚
れます。その場合、上に書いた方法の他に、思い切って催しが開催される場所までは裸足で向かい
(但しこの場合は礼装用の草履の他に靴などの履物を用意すると無難)、参加直前に足袋を履くと
いう方法もあります。
上に“雨の日は足袋の泥汚れに注意が必要”と書きましたが、管理人の経験からすると(笑)
白足袋の泥汚れは、他の衣類の泥汚れより落ちにくい気がします。足袋の泥汚れは、洗濯機で洗う
前に、汚れた部分をブラシでこすって汚れを落としておいたり、洗濯後漂白剤を使うと効果的です
が、どうしても汚れが落ちない場合には、その足袋は礼装用としての使用をあきらめ、日常用に用
いた方がいいでしょう。勿体無い気がしますが、“晴れ着”ですから、それくらいの心構えが必要
です。
また、足袋に皺がよっていると、案外目立つものです。特に、洗濯後の足袋は皺が目立ちや
すく、アイロンを掛けるという方法もありますが、足の大きさにピッタリと合った足袋なら、しば
らく履いていると皺は目立たなくなります。逆に新品の足袋でも、大きさが全くあっていないと皺
が目立ちます。と言うわけで、足袋は自分の足に合ったものを用いるようにしましょう。
※ 注 管理人は茶道などやったことがない人間です(いや、やってみたいと思ってるんです
が…って言い訳(^^;)というわけで、茶道などの部分は間違っているかもしれませんので、間違
っている部分を発見されましたら遠慮なくご指摘ください。
監修:めれでにあ副管理人 真央梨様
女性の事情に少しでも近づけるために、真央梨様の監修を受けております。
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