−ジョグ足袋−



ジョグ足袋

 縫い付け式の地下足袋は、底が薄く、また底と足袋部分を糸で縫いつけてあるため、軽く、素足 でいるような足の感覚とグリップが得られるといった利点がある反面、水に弱く、地面がデコボコ の場所や危険物があるような所では使用できないという欠点がある。また貼り付け式の地下足袋は 、底が厚く、底と足袋部分を接着剤で貼り付けてあるため、水が入りにくく頑丈であるといった利 点がある反面、重く、また足の感覚も縫い付け足袋に比べると劣ると言われている。その両方の欠 点を克服するため、十数年前に登場したのがジョグ足袋である。
 ジョグ足袋は、貼り付け足袋の一種ではあるが、底の形を改良することで縫い付け足袋のよ うな“素足のような足の感覚”に近づけてあり、そのためグリップ性もよい。また、縫い付け部分 が無いため強度もあり、水にも強い。

特徴的なジョグ足袋の底です

 ジョグ足袋はその有用性から、それまでの縫い付け足袋や貼り付け足袋に変わり、様々な所 で使われるようになった。特に頑丈さ、水への強さ、足の感覚とグリップ性が全て求められる、造 園関係の方を中心に、工事現場でも多く用いられている。また、“素足のような感覚”という点で は縫い付け足袋に一歩劣るものの、地面が濡れている時や、雨が降っても足袋の中に水が入りにく いことから、鳶職の方もジョグ足袋を用いる方が増えていると聞く。また、その特性から、山歩き にも使用される。
 また、ジョグ足袋は履き心地のよさと頑丈さを兼ね揃えることから、だんじり足袋という名 前で親しまれ、祭にも多く使用されるようになってきている。特に最近開発された祭用のジョグ足 袋は、底にクッションが入れられ、腰に負担が掛からないように設計されている。ちなみにジョグ 足袋の名前の由来は、底がまるでジョギングシューズのように波打っている…ということで“ジョ ギングシューズのような足袋”の略であるという事。



      
(地下足袋博物館へ)          



(TABIの博物館へ)






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