烏足袋
Navy(Black)Tabi(sole color black)

烏足袋
烏足袋
足袋の常識を覆し、黒底です

 「足袋」と聞くと、甲部分の表地に黒、紺や深緑などの色があっても、底の色はなぜか必ず白 である姿が思い浮かぶが、底に黒色や他の色が使われた足袋もある。その中でも、紺足袋または 黒色の表地に黒色の底がついた足袋のことを、烏足袋(鴉足袋)と呼ぶ。この足袋は歌舞伎の裏 方や文楽を演じる方など、いわゆる“黒子(黒衣)”に多く用いられている。これは全身黒い衣 装を着ていても、足袋の底が白いと舞台上で動く際にそこだけが目立ってしまうため、目立たな いように底が黒いものが用いられるためである。
また白底の足袋に比べて底の汚れが目立ちにくいため、大道具など裏方作業をされる方にも 好んで用いられている。使用頻度が高くなることから表地には綾織など丈夫な生地が用いられる ことが多く、そのため日常的に足袋を用いる職人や着物通の方、そして祭りの際にも好んで使用 される。紺足袋や黒足袋は、汚れやすい白底を清潔に保つことが“粋”であるとも言われるが、 それに対し烏足袋はより実用的なものであると言える。


裏方が使用し、洗濯された烏足袋@旧歌舞伎座
新歌舞伎座でも見ることができるのでしょうか

 もともとは芸能関係で用いられる特殊な足袋であったが、昨今ではその実用性の高さから 、雪駄(せった)と組み合わせ居酒屋のユニホームとしても多く用いられるようになったため、 祭り専門店やネット通販を通じ比較的簡単に手に入れることができる。
 “烏足袋”という名称については、“烏”という漢字は“鳥のカラス”という意味だけ でなく“黒い”という意味も持つため、“黒い足袋、目立たない足袋”という意味で“烏足袋” とと呼ばれるようになったと言われている。

      
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