足袋の裏地−ネル
Lining of Tabi (Flannel liner)



ネル裏の別珍足袋。四角で囲った部分の拡大写真が右の2枚です ネル裏足袋の裏地部分の拡大 ネルの柔らかい感じがわかりますか?


 “ネル”とは“フランネル”の略で、本来は羊毛を使用し表面がやや毛羽立った、柔らかく 軽い織物のことである。現在使用されているネルは、通常綿か化繊でできている。足袋の裏生 地にも多く利用され、毛羽立っており暖かいために、寒い時期に履く足袋といわれている。冬 に履く足袋といわれる別珍足袋の裏地にはやはりネルが使用されており、また白足袋、紺足袋 にも、ネルの裏地が使用されたものもある。
 寒い時期に履く足袋といわれているが、ネルという生地自体が厚くまた柔らかいため 足の保護になることから、職人の中にはネル裏の足袋を年中使用している方もいる。また足の線が 出にくく柔らかい感じに見えるため、また舞台上で踏み込んだ時の足への負担を軽くするためか、 舞踊家や伝統芸能の役者の方も、ネル裏や底のみネルが用いられた足袋を多く使用している。
 色は白のものが多いが、汚れの目立ちにくい黒色や表地にあわせた色のものも用意されている。






      


<取材協力:浅草めうがや>
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